イチョウ葉抽出物とは
イチョウのもつ薬効については、古くから人々に知られており、中国最古の薬学書『神農本草経』にぜんそくや気管支炎に効果があることが記されています。
日本では江戸時代までは主に信仰の木として、また明治に入ってからは植物学的な面でしか興味をもたれませんでした。
しかし、ハーブ療法の長い伝統をもち、植物から有効成分を抽出することに意欲的なヨーロッパでは、3億年前から生き続けてきたイチョウの生命力が薬学的対象として研究され、1960年頃、ドイツの製薬会社がイチョウ葉の薬品化に乗り出しました。
彼らが注目したのは、イチョウ葉に含まれている多彩なフラボノイド類、それにイチョウ葉だけに含まれているギンコライドと呼ばれる物質でした。
そして、これらの物質が心臓や血管などの循環器系に強い改善作用をもつことが確かめられ、イチョウ葉は一躍脚光を浴び始めたのです。
イチョウ葉が認知症の予防と治療に効果があると言われるのは、ギンコライドの循環器系を改善する働きによるもので、もう一つの有効成分であるフラボノイド類には末梢血液(毛細血管の中を流れる血液)の循環をよくする働きがありますし、ギンコライドと似た構造をもつビロバライドにも脳や神経系の働きを改善する作用があると言われています。
イチョウ葉に含まれるのフラボノイド類の一つであるカテキンは、体内でアミノ酸と結合してカテコールアミンという物質に変わり、ドーパミンなどの脳内ホルモンの生成を促します。
パーキンソン病はドーパミンの不足によって起こる病気なので、イチョウ葉はパーキンソン予防にも効果があるわけです。
いくつもの有効成分が活性酸素に対抗するイチョウ葉は、がん予防においても期待される存在といえるでしょう。
主な作用として、抗血液凝固(血液凝固阻止)、老化や外傷に伴う脳機能障害、末梢動脈の血行障害、静脈の疾病、糖尿病性の血管病、聴力障害、ショック症状の改善、ぜんそくの予防があります。
中国原産のイチョウは、長い間、東洋の樹木でした。
それが西洋に伝えられたのは18世紀のこと。
日本と交易していたオランダ人によって、故国に移植されたのです。
ちなみにイチョウの学術名は「Glnkgo Biloba(ギンゴビロバ)」。
ピンとこない名前の多い学楠名のなかでもひときわ奇妙な名前ですが、これは日本語の「銀杏」を音読みした「Ginkyo」がオランダに伝えられた際に誤って記述されたためというのが定説です。
イチョウは、日本では江戸時代まではおもに信仰の木として、また明治に入ってからは植物学的な画でしか興味をもたれませんでした。
しかし、ハーブ療法の長い伝統をもち、植物から有効成分を抽出することに意欲的なヨーロッパでは、3億年前から生き続けてきたイチョウの生命力が薬学的対象として研究され、1950〜60年ごろ、ドイツの製薬会社がイチョウ葉の薬品化に乗り出したのです。
もっとも、日本においてイチョウ葉の薬学的利用がまったく研究されていなかったわけではありません。
事実、薬品化に乗り出したドイツの製薬会社は、戦前に日本で発表された「イチョウの葉に含まれている成分には血管や血液を改善する働きがあり、心臓病の治療に効果がある」という論文にヒントを得て研究を進めています。
彼らが注目したのは、イチョウ葉に含まれている多彩なフラボノイド類、それにイチョウ葉だけに含まれているギンコライドと呼ばれる物質でした。
そして、これらの物質が心臓や血管などの循環器系に強い改善作用をもつことが確かめられ、イチョウ葉は一躍脚光を浴びはじめたのです。
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