日本はアンチエイジングの後進国
アメリカ政府は健康問題を軍事や外交に匹敵する「国策」と捉え、国を挙げて取り組んでいます。
国立衛生研究所や国立科学アカデミーなどの政府機関をフル活用し、率先して食による疾病予防策を研究し、アメリカ国民もこの国策に応えるかのように、健康問題にとり組んでいます。
一説によれば、日本の寝たきり老人の数はアメリカの5倍も多い、と言われています。
世界的にみれば、確かに日本は長寿国ですが、高齢でも日々元気に人生を送っているかとなると疑問です。
現実に日を向けると、日本の老人は寝たきりになって、ただ長く生き続けているだけかもしれません。
「長寿」と「健康」は決してイコールではないのです。
アンチエイジングは、ただ長生きするのが目的ではなく、「元気、はつらつ、生涯現役」がその目的です。
やはり、日本人も医者頼みの意識を捨て、アメリカ並に「自分の健康は自分で守る」という意識が必要なのではないでしょうか。
アメリカ人には、国と国民が同じ考えで一つの問題に取り組むことにより解決できる、という伝統的な考え方が根底にあります。
日本の場合、医療費をどうやって捻出するかを国会で話し合い、行政改革、税金配分の変更、税率の変更など制度上の議論に終始しがちです。
一方、アメリカでは行政上の問題を処理するだけでなく、個々が老後のための健康づくりをしていくよう「ヘルシーピープルアクト」という条例まで定めています。
これは国民1人1人が常に健康であれば、それだけ医療費は減る、という考え方に基づいた条例です。
この運動を「ヘルシーピープル運動」と呼び、65歳以上の高齢者のうち、社会制度的な機関からのケアを必要とする人を全体の9%以下にすることを目標にしています。
そして、実際に「ヘルシーピープル運動」によって、この10年間でアメリカの高齢者の要介護者は120万人も減り、介護のための国家予算も大幅に減る結果となりました。
1980年代、アメリカではウェルネスという健康観が普及しました。
この考え方が登場する以前は、健康とは「病気でない状態」のことを言い、「ヘルス」という言葉を使っていました。
この考え方だと、病院で検査した際に異常のなかった人は全員「ヘルス」であることになります。
しかし、検査で異常が発見されなくても、病気になる手前の人もいれば、逆に健康そのものの人もいるはずです。
つまり、何らかの病気が発見されるまでは「健康」という認識がありました。
そのため、がん、心疾患、糖尿病などの生活習慣病に対して食生活や運動、喫煙等の生活習慣を見直し、予防する考え方は生まれていなかったのです。
そこで登場したのが「ウェルネス」という健康観です。
ウェルネスは「病気である」「病気でない」という2つの分け方をするのではなく、健康にはレベルがあり、そのレベルを高めていくことは可能である、という考え方に立っています。
ウェルネスの考え方が広がっていくと、「食生活、飲酒、ストレス管理などの日常の生活習慣をコントロールすることで、健康の質の向上や病気の予防はできる」という認識がなされ、医療関係者や健康産業の従事者たちに広く支持されるようになりました。
こうした一連の流れを踏まえて、現在ではウェルネスに変わるものとして「オプティマルヘルス」という新しい健康観が主流になこてきました。
オプティマルヘルスとは、心身ともに生き生きとしていて、人間として最高(オプティカル)の健康状態であることを表し、50歳ならその時点での最高の健康状態、70歳なら70歳でなし得る最高の健康、80歳なら80歳、という具合に、その年齢時点での最高の健康状態を表している言葉です。
言わば「アンチエイジング」と考えていいでしょう。
たとえば、80歳のときにオプティマルヘルスを実現するためには、40歳、50歳のときにいいかげんな健康状態であっては実現できません。
オプティマルヘルスは人の過去の生き方の延長線上にあります。
したがって、「若いから大丈夫」「何の異常もないから大丈夫」と思って、日頃の生活をおろそかにしていると、オプティマルヘルスを実現することは難しくなります。
食物の不自然さ、大気汚染をはじめとする環境破壊、人間の自然なスピードをはるかに上回る乗物や通信機器などによるストレスは、本来私たちの持つ生体バランスを崩し、細胞に悪影響を及ぼしています。
人間の身体を正常化するためにはやはり自然に即した食事と環項は不可欠です。
病気という状態を治すためには医学的な処方によるものだけでなく、自然な状態でつくられた食品を摂取し、自然由来成分でつくられたヘアケア、ボティケア製品を使うことこそが第一条件です。
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