たばこ、コーヒー、酒はほどほどにする
たばこは一種の麻薬のように習慣的なもので、胃腸にとっては百害あって一理なしです。
たばこに含まれているニコチンは自律神経に働く毒物で、自律神経の支配を受けている胃腸や循環器系に大きな影響を与えます。
たばこを吸っているとやせると言われるのは、慢性胃炎で食欲が減退しているためと、もう一つは、ニコチンは物質代謝を亢進させる働きがあり、体内で栄養がむだ使いされているためです。
たばこをやめると太るというのは、胃腸の働きがよくなって食物の消化吸収がよくなるとともに、本来の食欲が出てきて食が進むためです。
しかし、なかには口寂しくなって間食を食べすぎて太る人もいるようです。
たばこはニコチンのほかに、煙の中に含まれているタール、いわゆるヤニの成分によって胃腸に強い障害を起こします。
たばこは百害あって、たった一つよいことがあるとすれば、朝食後の一服が胃を刺激し、胃・大腸反射を促して便意が起こり便通がつきやすいことです。
ただしこれも、あまり吸いすぎると反対に胃・大腸反射が消失して常習性便秘の原因となります。
コーヒー、紅茶、日本茶について
食事のあとの少量のコーヒーは、胃液の分泌を高めて胃での食物の消化を助ける役目を果たします。
また、コーヒーや紅茶に含まれているカフェインは血管を拡張させる働きがありますから、脳を興奮させて頭の疲れをとり除きます。
けれども空腹時に濃いものを飲んだり、あるいは飲みすぎたりすると、胃液の分泌を異常に高くし、過剰の胃酸が胃の粘膜を荒らすようになります。
コーヒーの適量は人によって違いはありますが、多くても一日二杯が限度でしょう。
この程度なら、健康な人では特に害はありません。
胃を荒らさない飲み方の第一は、量をすごさないことです。
空腹時は避けて食後に飲み、牛乳をたっぷり入れてカフェ・オレにして飲むようにします。
牛乳のタンパク質は胃の酸を中和して粘膜を保護する役目があるからです。
また、牛乳によって、カフェインの胃に対する影響を少なくします。
コーヒーのカフェイン含有量は、紅茶や日本茶にくらべると意外に少ないのです。
特に玉露や抹茶などはカフェインが多いので、眠け覚ましにはコーヒーよりもこれらのお茶のほうがずっと効果があります。
酒について
酒は「百薬の長」と言われるように、適量であれば血液の循環をよくし、精神的ストレスをやわらげる作用があります。
また、食前の一杯は胃液の分泌を促し食欲を高めます。
酒の胃に対する影響は、そのアルコール濃度によって大きな違いがあります。
アルコール濃度10%以下の酒ならば、胃酸の分泌を少し高める程度で、正常な人ならばあまり影響はありません。
胃腸の弱い人は、ビールやぶどう酒などのアルコール分の少ない酒を、食欲増進、ストレス解消の目的で少量使うようにします。
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