アルコール飲料の摂り方
お酒を飲む人にその理由を聞いてみると、「つき合いで」「疲れがとれる」「食欲を増す」「寝つきがよくなる」などといろいろな答えが返ってきます。
酒は「百薬の長」とも言われていますが、飲む量がすぎ、飲み方を誤れば「万の病は酒より起こる」というふうに変わってしまいます。
適度に飲む酒は確かに健康維持に役立つ作用があります。
アルコールは中枢神経をほどよく麻痺させてストレスを解消し、疲労感の除去、気分転換に役立ちます。
心地よい眠りを誘い、一日の疲れをいやします。
また、食前の一杯は胃液の分泌を高めて食欲を増進させます。
ところが、お酒が好きな人のなかには、酒がまずくなると言って、ほとんど何も食べずに飲みつづける人がいますが、このような飲み方は肝臓をいためつけてしまいます。
強いお酒を空っぽの胃に流し込むような飲み方は、肝臓にいちばんよくないのですが、胃にも悪く胃炎を起こします。
精神的にむしゃくしゃした気持ちを無理にまざらすために飲むやけ酒は体によくありません。
酒に酔って一時は逃避できたように見えても、自分が当面している問題を解決したわけではないので、ストレスを解消することもできず、かえって内にこもった矛盾が次のやけ酒を呼び起こすことになるでしょう。
このようなときには、まずぐっすり眠ることができる程度に飲んで、目覚めてからその問題解決に取り組むという姿勢が必要でしょう。
いずれにしても、酒を健康的に飲むための原則は、「飲みながら食べ、食べながら飲む」ことです。
食べないで飲むと、アルコールの吸収が速すぎて胃や肝臓に悪く、高血圧、脳卒中の原因になるし、栄養失調からアルコール性の脳炎や脚気衝心(急に胸が苦しくなって心臓マヒを起こす)を起こすおそれもあります。
酒のさかなも和風のさっぱりしたものよりも、こってりした西洋料理や中国料理、あるいは刺し身や焼きとりなどのほうが心地よく酔えるし、飲んだあとの体の調子もよいようです。
これは、糖質よりもタンパク質や脂肪のほうがアルコールの吸収を遅らせるからです。
宴会など、つき合いでお酒を飲むときは、前もって牛乳を一本飲むと効果があります。
牛乳は胃壁を保護しますし、脂肪がアルコールの吸収を遅らせます。
肝臓をいためずに飲むには、良質のタンパク質のほか、ビタミン類、特にCを多くとることが必要です。
たとえばチーズや肉・魚とともに、野菜類を多く食べると効果的です。
宴会のときなども出された料理をうまく組み合わせ、良質なものをたっぷり食べながら飲むのが健康な飲み方の秘訣です。
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