アンチエイジグとイチョウ葉の働き
活性酸素を抑えて成人病を予防する
イチョウ葉に含まれているギンコライドは、森林浴で有名になったフィトンチッドの仲間で、4つの種類があります。
なかでも重要なのがギンコライドBと呼ばれるもので、この物質には有害な活性酸素の発生を抑制する働きがあることがわかりました。
活性酸素といえば、細胞の脂質と強引に結合して過酸化脂質をつくり出し、細胞の老化を引き起こす成人病の一大原因です。
過酸化脂質ができれば動脈が硬く肥厚する動脈硬化が起こり、心筋梗塞や脳卒中の原因となります。
ギンコライドは、活性酸素の発生を防ぐことで、これらの病気を予防してくれるのです。
とくに脳に動脈硬化が起きて血液の流れが不足すると、大脳の海馬と呼ばれる部分にある神経(ノイロン)が死んでしまいます。
海馬には記憶を定着させる働きがあるので、もしもノイロンが破壊されれば脳血管性の痴呆症が起こりやすくなります。
反対に、脳に十分な血液がゆきわたれば、痴呆症を予防することができます。
イチョウ葉が痴呆症の予防と治療に効果があるといわれるのは、ギンコライドのこうした働きによるわけです。
もちろん、ギンコライド以外にも、イチョウ葉には生活習慣病を防いでくれる有効成分がたくさんあります。
ギンコライドと並ぶ有効成分であるフラボノイド類には末梢血液(毛細血管のなかを流れる血液)の循環をよくする働きがありますし、ギンコライドと似た構造をもつどロバライドにも、脳や神経系の働きを改善する作用があるといわれています。
また生活習慣病ではありませんが、イチョウ葉の成分にはパーキンソン病に対する効果もあります。
その主役となるのはフラボノイド類の一つであるカテキンで、この物質は体内でアミノ酸と結合してカテコールアミンという物質に変わり、ドーパミンなどの脳内ホルモンの生成を促します。
パーキンソン病はドーパミンの不足によって起こる病気なので、イチョウ葉はここでも病気から私たちを守ってくれるわけです。
がんの予防効果も期待されるイチョウ葉の働き
日本人の三大死因として、長い間上位を占めているのが、がんと脳卒中、心筋梗塞です。
いずれも生活習慣病であり、活性酸素が大きな原因となる点でも共通しています。
脳卒中と心筋梗塞が活性酸素によって引き起こされることはすでに説明しましたが、がんと活性酸素はどんな関係にあるのでしょう。
ここで詳しい説明をする紙数はありませんが、簡単にいえば、がんは遺伝子の異常によって引き起こされる病気で、活性酸素は遺伝子を傷つけて発がんを促すということです。
人間の1個の細胞の中には、およそ8万個の遺伝子が存在するといわれています。
そのなかには、がんの発生を引き起こす遺伝子(がん遺伝子)がある一方で、がんの発生を抑制する遺伝子(がん抑制遺伝子)も存在します。
ただ、がん遺伝子は最初からがんの発生を引き起こすようにプログラムされているわけではなく、正常な遺伝子に何らかの異常が生じて遺伝情報が書き換えられ、細胞をがん化させる働きをもつようになります。
そして、活性酸素はその遺伝子を切断したりして遺伝情幸瞳書き換えてしまい、がんを引き起こします。
いくつもの有効成分が活性酸素に対抗するイチョウ葉は、がん予防の上でも期待される存在といえるでしょう。
薬と同じような作用があるハーブは、時と場合によって使用を控える
心身にさまざまな効用をもたらすハーブですが、その中には薬と同じような作用をもたらすものがあります。
したがって、体質や状況によっては使用厳禁のものがたくさんありますので、注意して効果的に使うようにしましょう。
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