エアロビクス効果が脂肪を燃焼しやすい体を作る
大相撲の力士が一日にとる摂取カロリーは8000キロカロリー以上といわれています。
30歳代男性の平均摂取量が約2200キロカロリーですから、かれらがいかに多くの食べ物を食べ、太る努力をしているかがわかるというものです。
アンコ型の力士など、外見もいかにも脂肪がたくさんついている感じです。
ここにCTスキャナで力士15名を調べたデータがあります。
それによると、意外なことがわかりました。
力士は筋肉も発達していますが、脂肪も厚く、脂肪の分布からいうと皮下脂肪型肥満に分類されました。
ところが、万病のもととされる内臓脂肪型の人はまったく見当たらないのです。
しかも、血中コレステロール、中性脂肪、血糖値のどれをとっても、正常体重者に近い値を示していました。
力士は大量の食べ物をとる反面、1日6〜7時間の厳しい稽古をします。
この運動が内臓に脂肪がつくことを防ぎ、代謝異常も防いでいたわけです。
一般に、内臓についた脂肪は皮下脂肪に比べて、運動により燃焼されやすい傾向にあります。
内臓脂肪型と診断された人は、早急に少しずつでも体を動かすようにしたいものです。
ところで、ダイエットにはエアロビクスが効果が高いというお話をしました。
実はエアロビクスには、体脂肪を直接燃焼させる以外にもダイエットに欠かせない効果があります。
その一つが、筋肉が落ちるのを防ぐ効果です。
静的運動を行えば筋肉が落ちるのを防ぐことができますが、エアロビクスにも同様の効果が期待できるのです。
軽度の肥満の中年男性を二つのグループに分け、ダイエットを行いその結果を比較した実験があります。
第一のグループは1日1000キロカロリーの減食療法。
二番目のグループは1650キロカロリーの減食と二時間のエアロビクスを行いました。
一ヶ月後の体重減少は、どちらも平均4.5kgの減量に成功しています。
ところがその中身はというと……、運動を行ったほうは、筋肉などの活性組織はほとんど減らず脂肪のみが減少したのに比べ、食事療法だけのグループでは活性組織が減少していることがわかりました。
また、エアロビクスには、心臓や肺の機能を高める働きがあります。
心臓や肺の機能が高くなれば、それだけ大量の酸素を体に送り込むことが可能になります。
脂肪の燃焼には酸素が不可欠ですから、運動すればするほど、脂肪を燃焼させやすい体に変身することができるわけです。
そして心肺機能が高くなれば、肥満による虚血性の心疾患を予防することもできます。
こうした運動の効果は、まだ減量が進んでいない段階から、はっきりと現れる点も特徴です。
息をきらして上っていた階段を、気がついたらスタスタと上っていた。
そのような目に見える形で、効果を実感できるのです。
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