ストレスが肥満を招く
現代はストレス社会といわれて、なにからなにまでストレスの責任にされているような印象をうけます。
ここで「肥満の原因はストレス」などといえば、またかと思われるかもしれませんが、ストレスはやはり肥満の原因にもなっているのです。
とはいうものの、非常に強いストレスは食欲を減退させます。
今日の試験で自分の進路が決まるといぅときに、朝から食欲旺盛でうっかり食べ過ぎたなんて人は少ないはずです。
何もノドを通らないような精神状態になるのが普通ではないでしょうか。
肥満に結びつきやすいストレスというのは、ごく緩やかで、本人もストレスかどうかはっきりと認識していないようなものが一番危険なのです。
たとえば、緊張感のある仕事が続いているとき。
職場の同僚や学校の友達、あるいは近所の人との人間関係がなんとなくしっくりいかないとき……。
こうした緩やかなストレスは、食べることで紛らわすことができるため、肥満へと結び付きやすいのです。
食べることでストレスを解消しようとするのは、なぜか女性に多く見られる事例です。
しかも、ご飯や肉などの食事の量が増えるのではなく、ケーキや和菓子といった甘い物に手が出てしまいます。
一度にケーキ五個とか、ようかんを半分ベロリ、なぜか甘い物を食べると、緊張感がほぐれるような感じがするのです。
さらに困ったことに、食べ物でストレスを解消しようとする人は、夜食べる傾向があります。
最近は共働きの家庭が多く、昼間は仕事の緊張感もあり会社の同僚たちの目もあるのであまり食べることはできません。
仕事が終わり、ほっとして家に帰ってからが野放し状態になるというわけです。
人の体は、昼間は交感神経が活発に働いてエネルギーを発散しやすくなっています。
ところが夜間は副交感神経が活発に働いて、エネルギーを蓄えようとします。
つまり同じカロリーのものを食べても、昼間より夜間のほうが脂肪として蓄積されやすいのです。
この状態のときに、高カロリーの甘い物を多量に食べたのでは、太らないのが不思議というものです。
事実、肥満者の三分の一は夜食を食べているという報告もあります。
アルコールでストレスを解消しようとしている人も似たようなものですが、アルコールには「酔っ払う」という明確な「症状」があります。
一方、甘い物のつまみ食いは自覚症状に乏しく、ついつい食べ過ぎてしまうのです。
ストレスによる食べ過ぎを防ぐには、原因となっているストレスを取り除くことが最善の方法ですが、それが無理な場合もあるでしょう。
運動や趣味など自分が打ち込めるものをみつけ、食べること以外でストレスを解消をするようにしてみましょう。
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