ダイエット効果の高い運動とは
ダイエット中に体重減少がストップすることがあります。
この現象を適応(アダプテーション)というのだというお話を以前しましたが、この壁を乗り越えて目標値まで痩せるためには運動を続けなくてはなりません。
いったいどれくらいの運動をすればいいのでしょうか。
結論からいうと、ダイエットのためには、一日に300キロカロリー程度を消費する運動が必要になります。
具体的にいうと、歩行なら1時間15分、階段の昇りで40分、自転車こぎで1時間、水泳やなわとびなら30分、炊事・洗濯・掃除などの家事2時間分に相当します。
これらの運動を、継続した場合の消費エネルギー量です。
300キロカロリーというと、ご飯なら1杯半分、ビールなら大ビン約1本と同じ程度のエネルギー量です。
食事に換算するとずいぶん少ないような気もします。
運動というものは、みなさんが考えているほどエネルギーを消費しないものなのですが、この300キロカロリーの運動がダイエットの効果を高めるのです。
ダイエットに効果のある運動は、ある特定の筋肉だけを使うエキスパンダーなどよりも、歩行や水泳、なわとび、自転車のように、全身を使う運動が適しています。
運動の強度でいえば、100メートル走のような急激で激しい運動よりも、軽く汗ばむ程度の運動を長く続けるほうが効果があるのです。
なぜなら、急激な運動では筋肉中のグリコーゲンや血液中のブドウ糖(血糖)がエネルギーとして使われるだけで終わってしまい、肝心の体脂肪が使われないからです。
逆に軽い運動を長く続けていると、そのエネルギー源は、グリコーゲンやブドウ糖から体脂肪へと移行していきます。
体脂肪は燃える(使われる)までに時間がかかるのです。
個人差もありますが、だいたい運動開始後15〜20分たってから脂肪が使われるようになり、30分を経過すると使用されるエネルギーのほとんどが脂肪になります。
そのため、ダイエットのために脂肪を燃やすためには、30分〜1時間くらいは運動を続けたほうが効果的なのです。
軽く汗ばむ程度の運動というと、脈拍は1分間で120程度になります。
この数値を目安として、持続してください。
さて、次の問題は運動の頻度です。
学問的には、運動効果は3日間は継続するという報告もあります。
すなわち、3日置きに運動していれば、ダイエットの効果をあげることができるということです。
しかし、私が数多くの肥満の方をみてきた結論からいうと、週に5〜6日運動を継続させなければ、十分な効果を期待することはできません。
すなわち、週末に一日だけゴルフやテニスに行くだけでは、気晴らしにはなってもダイエット効果はほぼゼロに等しいということです。
まして、ゴルフの後にビールで乾杯なんてことになれば、消費エネルギーはたちまち帳消しになってしまいます。
そうした意味からも、突発的な運動よりも、毎日継続して行える歩行(散歩)やなわとびのほうが、ダイエットに適しているといえます。
ダイエットに必要な運動は、激しさより継続なのです。
しかし、毎日同じことの繰り返しでは飽きてしまうかもしれません。
日々の運動のほかに、ゴルフやテニス、水泳、山登りなどを適当に混ぜ合わせ、楽しみながら実践できるように工夫しましょう。
また、改めて「運動」などといわなくても、家事や買い物なども、積極的に体を動かせば、十分なエネルギー量になります。
何事も面倒くさがらずに、できるだけ体を使うようにする。
そんな習慣が身に付けば、知らず知らずのうちに体重も減ってくるはずです。
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