ビタミン摂取は、多品目の食事から摂る
アメリカなどでは、ドラッグストアに行くと各種ビタミン剤がところせましと並べられており、毎日大量のビタミン剤を飲んでいる人も珍しくありません。
こうした人たちは、まるでビタミンを魔法の薬のように考え、体の障害をすべて克服してくれるかのように思っています。
たしかにビタミンは、生命活動を営む生理作用、代謝作用、酵素作用の仲立ちとして、欠かすことのできない栄養素です。
しかもエネルギーは含んでいないので、取り過ぎたからといって肥満になることはないでしょう。
しかし、体に必要な摂取量というものはごく限られた量ですので、きちんとした食生活さえしていれば、薬品で補う必要などほとんどないのです。
ビタミンは水に溶ける水溶性ビタミンと、油に溶ける脂溶性ビタミンとに大きく分けられ摂取の方法も違います。
水溶性ビタミンには、B1、B2、B6、B12、C、脂溶性ビタミンには、A、D、E、Kなどがあります。
水溶性ビタミンは体に余分に蓄えておくことができないため、毎日摂取する必要があります。
ビタミン剤などで一時的に大量補給しても、必要量以外はすぐに体外に排出されてしまうのです。
一時流行したビタミンCの大量摂取は、腎臓結石の原因になることもわかってきました。
やはりビタミン補給は、食品から行うのが基本です。
食品からとる際の注意点としては、水溶性ビタミンは食品を水で洗い過ぎると水の中に溶けて流れ出してしまうことです。
また、熱を加え過ぎても壊れてしまうので、できるだけ生の状態でとるよう心掛けましょう。
ビタミンB群は、大豆、肝臓、しじみ、米の胚芽などに多く含まれており、ビタミンCは緑黄色野菜と、柑橘類やイチゴ、キウイなどにも多く含まれています。
しかし果物はエネルギーの高い果糖を多く含んでいますので、取り過ぎないように注意しましょう。
脂溶性のビタミンは、油と一緒に腸から吸収されます。
そのため、極端な油抜きのダイエットをしていると、脂溶性ビタミン不足を招くのです。
脂溶性ビタミンは、動物および植物性脂肪の中に多く含まれていますが、ビタミンAはニンジンやバター、卵などからもとることができます。
また、皮膚にあるデヒドロコレステロールは、紫外線によってビタミンDに変わることも知られており、適度な日光浴は、ゼタミンDの摂取と同じ効果が得られるのです。
ビタミンの極端な不足は、さまざまな疾病となって現れます。
B1の不足は脚気、B2はペラブラという皮膚炎、B6は脂ろう性皮膚炎、けいれん、B12は悪性貧血、Aは夜盲症、眼球乾燥症、Dは骨粗緩症、Eは皮膚乾燥、Kは出血性の病気の原因になります。
このような極端などタミン不足による疾病とまではいかなくても、誤ったダイエットでビタミンが足りなくなると、だるい、疲れやすい、めまいといった体調不調や各種病気の引き金になることがあります。
ビタミン不足を防ぐには、できるだけ多くの種類の食品を少しずつとることです。
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