ピリ辛食品はダイエットに効果的?
冬になると、雪山での遭難の話がテレビから流れてくることがあります。
雪崩に巻き込まれたり滑落したりといった事故のほかに、雪原でコースを誤り迷子になってしまう人もいます。
雪山で遭難した場合、助かるのは男性よりも女性のほうが確率が高いという話を聞いたことがあります。
理由は、女性のほうが皮下脂肪が厚いので、寒さを防げる上に、貯蔵エネルギー量も多いからだということでした。
ことの真偽はともかくとして、体の中に取り込まれた脂肪にはたしかにそのような働きがあります。
さらにもう一点、動物では遭難のときに役立ちそうな働きがあることも知られています。
脂肪細胞には、エネルギーの貯蔵庫である白色脂肪細胞のほかに、脂肪を燃焼させて熱を発生させる褐色脂肪細胞があります。
これが、ネズミなどの音菌類では体温を維持する働きをしています。
褐色脂肪細胞が機能不全を起こしているマウスを低温下におくと、急激に体温が下降して四時間ほどで死んでしまったという実験があります。
また、褐色脂肪細胞には、食事の際に脂肪を熱として発散(熱産生)する働きもあり、肥満との関係も気になるところです。
ただし人間の場合、脂肪細胞のうち褐色脂肪細胞はわずか1%。
肥満の原因をここにもとめるには不適当だという意見が大勢です。
だれでも食事の後は体温が高くなります。
食べ物が熱として発散されているからです。
熱いラーメンを食べると、冷えきっていた体が温まり汗まで出てきます。
これはラーメンの温度が体に伝わったからではなく、吸収された栄養素の一部が食べた直後に熱に変換されたために起こる現象なのです。
このような熱発散になる割合は食べ物によって違います。
炭水化物や脂肪は吸収された量の8〜10%程度ですが、タンパク質では約20%が熱として発散されます。
同じカロリーのものを食べたとしても、米やパンなどの主食よりも、肉や魚などのタンパク質豊富な食べ物のほうが太らないといわれるのは、こうした理由も一因です。
適度な香辛料はダイエットにも効果的
食べた物が熱に変わりやすいものかどうかは、食べた後で体が温かくなったように感じるが、汗をかいたかといったことで知ることができます。
アルコールや、香辛料の利いた辛い食べ物は、熱に変わりやすく脂肪として蓄えられにくいのです。
同じカロリーをもった食べ物でも、唐辛子などを加えてピリッと辛くすれば、太りにくくなるわけです。
しかしながら、辛い食べ物は食欲を増進させる働きもあります。
ダイエットのために、辛くしたのに、思わず食べ過ぎてしまったのでは意味がありません。
強い香辛料は、胃や腎臓にも負担をかけるので、辛い食事ばかり食べていたのでは健康を害してしまう恐れもあります。
どんなにいいことでも、極端に走るのは逆効果です。
ピリカラ食品をダイエットに生かすには、「ほどほどに」を守ることです。
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