夏バテ対策四つのポイント
動物のなかには、外部の環境がある一定の温度になると新陳代謝が鈍って、夏は夏眠、冬は冬眠するものもいます。
この点人間は住居や衣服で環境を調節することができますから、真夏でも活動可能な温度はこうした動物たちよりはるかに幅広いわけです。
もっとも人間といぇども、脳内温度が摂氏四二度になると生きていることはできませんが。
しかしそこまで高温にならなくとも、不快指数が七五を超えると、六五のときとくらべて大脳の働きは半分くらいに鈍ってしまいます。
ですから高温とともに多湿も私たちの体にかなりの悪影響を与えていることになります。
不快指数は温度と湿度を加えたものを0.72倍し、さらに40.6を加えた数値です。
その数値が60〜70の間が人間の体に快く感じられる状態です。
不快指数が上がるにつれて特にビタミンの消耗がはなはだしくなり、神経、筋肉ともに働きが鈍くなって、ことさら疲労しやすくなります。
最近は冷房装置の普及でかえって外部環境に対する抵抗力が弱くなっているきらいがあります。
夏バテの原因はこうしたことが積み重なって食欲不振に陥ることですが、これがそのまま慢性疲労に移行したりすることのないように、早めに適切な処置をとることが必要です。
まず、食欲を増進するくふうをする
不規則な食事もいけません。
たとえば、「土用の丑の日にウナギを食べる」という風習が残っていますが、これはタンパク質の豊富なウナギを食べて夏バテを解消しようという意図のようです。
しかし食欲不振の人は無理にウナギを食べる必要はありません。
もっとあっさりしたもので栄養のあるものをとればよいのです。
豆腐は栄養的にはウナギより見劣りがしますが、「畑の肉」と言われるほど植物性タンパク質に豊んでいます。
のど越しもよく値段もぐっと庶民的ですから、冷ややっこなどを暑い目の副菜としてどしどしとるようにしましょう。
冷たい飲み物をとりすぎない
清涼飲料水がほしい場合は、むしろレモンジュース、トマトジュース、牛乳、ミルクセーキといった栄養価の高い飲み物を控えめにとることをおすすめします。
ビタミンB1・B2を積極的にとる
夏は他の季節にくらべてエネルギーの消費自体はやや少なめになりますが、消耗が激しくなります。
これらを含む食品をつとめてとるように心がけます。
ビタミンB1を多く含むものには豚肉やレバー、セロリ、イーナツ、などがり、B2を多く含むものには緑黄色野菜やチーズ、納豆、卵などがあります。
ミネラルと水分の補給を
汗は体表の気化熱を奪って肌を冷やし、老廃物もいっしょに排出するので、夏は汗をかいたほうがよいのですが、発汗のために体の水分が失われますから、その分だけミネラルと水分を補わなければなりません。
放置すると細胞そのものが元気を失ってしまいます。
この場合、水分だけでなく塩けを含んだものをとるのが効果的ですが、血圧の高い人は注意を要します。
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