飲むと太る薬、痩せる薬
だれでも飲むだけで簡単に妊娠を防ぐことができるピル。
日本でも多くの女性が服用していますが、実はこの薬には肥満という副作用があることは、あまり知られていないようです。
ピルは、人工的に閉経状態をつくりだす薬品ですが、このとき卵胞ホルモン中のエストロゲンの分泌を抑制します。
ところが、エストロゲンは食欲を抑える働きをもっています。
これが抑制されれば、同じ卵胞ホルモン中のプロゲストロンの分泌が活発になります。
プロゲストロンには、食欲を増進させる働きがあり、結果として、食べ過ぎて肥満という事態になるわけです。
困ったことに、ピルによって太ったからといって、薬の服用をやめたところで一度身についてしまった脂肪はなかなかとれるものではありません。
ピル先進国アメリカでは、ピルによる薬剤性肥満の増加がちょっとした問題にもなっています。
同じように、肥満を招きかねない薬には、かぜ薬や精神安定剤があります。
かぜ薬の多くには、抗ヒスタミン剤が含まれています。
その一部のものには、抗セロトニン作用(食欲増進)の働きをもつものがあるのです。
ちょっとかぜざみだったり、鼻炎ぎみだからといって、すぐ薬に頼るのは考え物です。
薬を飲んで何日か寝込んでいたら、かぜは治ったけれど体重も増えていた、なんてことにもなりかねません。
抗ヒスタミン剤の入っているかぜ薬には、多かれ少なかれ抗セロトニン作用があります。
この作用の現われ方には個人差がありますので、かぜ薬で食欲の増す人は抗ヒスタミン剤に気をつけましょう。
また一部の精神安定剤にも、肥満を助長する作用があります。
もし重度の肥満の人が、精神安定剤を服用するような場合には、太らない種類の薬品にしてもらえるかどうか、医者と相談すべきだと思います。
肥満治療に効果のある薬品
飲むだけでみるみる脂肪がとれるような薬品は、いまのところ開発されていません。
それでも、入院を必要とするような重度の肥満の人には、食事療法などと合わせて薬剤が使用され効果をあげている場合もあります。
現在、肥満治療薬として日本で使われているものは、食欲を抑制するタイプのものです。
食欲抑制剤の一つマジンドールは、日本の多くの施設で共同研究したところ、十二週間で平均4.6kgの体重減少をもたらすことがわかりました。
この薬は比較的副作用も少ないため、肥満度70%以上の重症肥満を対象に使われるようになっています。
ただし、この薬の効果はそれほど強くないので薬単独で用いられることはありません。
食事療法などの効果を高めたり、減量後のリバウンドを防ぐ目的で、使用されているのです。
肥満を治すのは、あくまでも本人の意志と努力であり、薬はそのサポートにすぎないのです。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:ダイエット法
トラックバック(0)
http://www.loan-me.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/5706

