太るとなぜ高血圧が高くなる?
WHO(世暴保健機関)では、最大血圧一六〇以上、最小血圧九五以上の人を高血圧と定義しています。
血圧が少々高くてもたいしたことないだろう、と思っている人もいるかもしれませんが、実は高血圧は、脳卒中や心筋梗塞の引き金ともなる恐ろしいものなのです。
私たちは一般に、血圧の高い人イコール太っているというイメージをなんとなくもっています。
マンガなどにも「いかにも血圧の高そうな太った」人が、頭から湯気を立てて怒っているような絵が使われたりします。
これは実際、かなり正確なイメージです。
肥満の人が高血圧を発症する割合は、正常体重者の3.5倍というデータがそれを裏付けています。
しかし、なぜ太っていると血圧が上がるのでしょうか。
これには、まず塩分が関係しています。
血圧と肥満と塩分。
それは次のような関係にあります。
まず、肥満の人は食べ過ぎる傾向があります。
食べ過ぎは塩分の取り過ぎにも結び付きます。
また、食べ過ぎると血液中の糖分を脂肪に変えるために、インスリンが多量に分泌されます。
ところがインスリンにはナトリウムを体の外へ出しにくくする働きもあります。
塩分の取り過ぎとインスリンの働き過ぎで、ナトリウムが体に蓄積され、血液のボリュームが増え、血管がパンパンに張ったような状態になってしまうのです。
さらに追い打ちをかけるように、インスリンは交感神経を刺激します。
交感神経は血管を収縮させる働きをしますので、血圧の上昇にますます拍車がかかることになります。
また、肥満になって皮下脂肪が溜まると、脂肪に囲まれた末梢血管が圧迫されるようになります。
それでも心臓は血液を送らなければなりませんから、ポンプの圧力を上げることになり、これも高血圧の原因になるわけです。
これらのことが複合して起こるのが、肥満した人の高血圧症です。
高血圧の状態が長く続けば、血管もくたびれて、伸縮性を失って固くなります。
これが動脈硬化。
ここから脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などの病気が発生するわけです。
結局は食べ方の問題であり、体の脂肪の問題ですから、高血圧はダイエットによって改善されるケースがいくらでもあります。
ダイエットをはじめたばかりで体重は減らないけど、高血圧はよくなったという人が大勢いるのは、このような理由なのです。
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