弛緩性便秘とその解消法
これは日本人に最も多い型です。
胃腸の撃が悪く、大腸の運動が緩慢であると同時に、直腸の粘膜が鈍感になっているために、便が少したまったぐらいでは便意が起こりにくくなっているのです。
この場合、反射的な大結腸運動ごりにくくなっています。
これを治すには、次のような注意が必要です。
排便のリズムを正しくする
朝食後は最も便意が起こりやすいときですから、たとえ便意が起こらなくてもトイレに行って排便の習慣をつけるようにします。
食事の前に、散歩やラジオ体操などの軽い運動をする習慣をつければいっそう効果があります。
腹筋を強くする
胃腸の弱い人、特に胃下垂の人は腹筋が弱く、そのために便秘を起こす傾向があります。
そこで、朝晩寝床の上で足を上げて自転車をこぐような体操をしたり、腕立て伏せなどをして、おなかの筋肉を強くします。
食事の偏りや食事時間の不規則を改める
食事が不規則だと、どうしても腸の運動が不活発になります。
毎日の必要食事量を朝、昼、夕と、時間をきめて、規則正しくとるようにします。
適度な運動を毎日つづける
運動することによって、腹筋にも力がつき、臓器も活発に働くようになります。
便秘を治す食事の摂り方
便秘は食事のとり方によって大きく影響を受けます。
便秘を治すためのいくつかの食事法を紹介しましょう。
朝起き抜けに冷たい水を2分の1〜1カップ(100〜200cc)くらい飲む
ホテルでは、朝の食事にまず冷たいジュースが出ますが、これはトマトやオレンジ類などの酸味が食欲をそそることのほかに、便通をつけることにも役立っているのです。
繊維の多いものを適量とる
一日に必要な栄養素を十分にとったうえで、繊維の多い食品を自分に合う量だけとります。
煮豆、うの花、ごぼう、さつまいも、ふき、ぜんまいなどは繊維が多く、消化されにくいので便通をよくします。
穀物では、玄米や麦ごはんなどが適しています。
けれども、胃炎を起こしているときは、特に繊維の多い、ごぼう、たけのこ、大豆、さつまいもなどは胃腸に大きな負担をかけることになるので避けます。
繊維の多いものをとらなければ便秘は治らないというものでもありませんから、胃のぐあいの悪いときに、繊維の多い消化のよくないものを無理に食べることもないし、こだわる必要もないのです。
良質の脂肪や果物をとる
脂肪は腸内で脂肪酸となり、果物は有機酸を含んでいますので、これらが大腸を刺激して排便を調整する働きをします。
パンにバターを塗ったり、生クリームをポタージュやデザートに入れたり、野菜をサラダ油でいためたり、生野菜にドレッシングやマヨネーズを加えたりなどは、良質脂肪をおいしくとるために、ぜひ利用したい方法です。
果物のなかでもりんごは便通を整えるために最適な食べ物です。
これはペクチンというものを多く含んでいるからです。
ペクチンは、たとえて言えばちょうど藷のように、糞便中の水分を調節する働きをすると言われます。
便がかたすぎるときは、ペクチンが吸っていた水分を吐き出して債をやわらかくし、債がやわらかすぎるときはペクチンが水分を吸いあげて形のあるようにするというように、便秘にも下痢にも都合のよい働きをします。
ビタミンB1を多くとる
ビタミンB1が不足すると、筋肉や神経の働きが弱くなって腸の運動も鈍くなります。
ビタミンB1を多く含むものには、小麦胚芽、落花生、くるみ、豚レバー、しいたけ、セロリなどがあります。
はちみつや水あめを適量とる
これらの糖質は使をやわらかくする働きがありますから、いちご、グレープフルーツ、夏みかんなどの果物にかけたり、紅茶や牛乳などに入れて、あまり多すぎない程度とるようにします。
水分を多くとる
水分の摂取量が少ない場合、便の水分も少なくなってかたくなり排泄されにくくなるため、それが原因で便秘になることもあります。
ですから先ほど述べた朝の水だけでなく、日中も意識して水分を多くとるようにすると便秘を防ぐことができます。
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