果物の摂り方
果物には長所と短所があります。
まず長所としては、次のような特徴があります。
みかん、レモンなどの柑橘類、かき、いちごなどは特に安定したビタミンCが多く得られます。
ビタミンCは水に溶けやすく、野菜類を水洗いしたりゆでたりすると相当量が溶けて出てしまいますが、果物は生のまま食べるのでそのような損失はありません。
ビタミンCは末梢血管を強くして動脈硬化を防ぎ、またストレスに対抗するのに効果があります。
果物はまた、カリウムの補給源としてもすぐれています。
野菜に含まれているカリウムはやはり水に溶けやすく、浸し物などでは調理による損失が多いのですが、果物ではそのような心配がありません。
果物に含まれる繊維やペクチンなどは、胃腸を適当に刺激して腸の働きを促し、便秘を防ぐのに効果があります。
また、果物に含まれるブドウ糖や果糖は、腸管から速やかに吸収されて細胞内に運ばれて燃焼し、疲れをとってくれます。
さらに、果物には適当な甘みや酸味があって食欲を増し、食卓に彩りや香りを添えて気分を安定させるのにも役立ちます。
このような長所を持つ果物も、あまりとりすぎれば好ましくない影響をもたらします。
太りすぎを気にしている人のなかに、ごはんはいっさい口にしないのに、果物は肥満とは無関係でいくら食べてもかまわないと思っている人が多いようですが、これは誤解です。
このような人の血液を調べてみると、中性脂肪が意外に多くなっていることがあります。
これは果物に含まれている果糖の影響によるものです。
砂糖や果糖などの糖質は、体が必要としている量以上にとりすぎると、その余剰分は中性脂肪に変えられ、皮下などに蓄えられるのです。
ですから、果物のとりすぎは血液中の中性脂肪の濃度を高め、ひいては肥満につながるのです。
果物の一日の摂取量は、りんごやグレープフルーツならば中くらいのもの1個、みかんなら中2個、バナナ1本、いちご大粒10個ぐらいが適量です。
果物の食べ方について注意する点を述べましょう。
男性は、女性にくらべると一般に果物のとり方が少ないようです。
その理由の一つに、皮をむくのがめんどうだなどということもあるのだそうですが、つとめて一日一点分はとるようにしたいものです。
勤めている人は、果物を食べるチャンスが少なくなりがちですから、なるべく朝食時にとるようにします。
ごはんであれ、パンであれ、朝食の最後にとる果物の口直しは、すがすがしい気分を与えるものです。
果物をジュースにして飲む人も多いようです。
この場合は時間がたつにしたがってビタミンCが破壊されますから、なるべく飲む直前にジュースにするのがよいのです。
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