油脂の摂り方
脂質(脂肪)は三大栄養素の一つで、人間にとって重要なエネルギー源となっています。
食べ物として私たちの口に入る脂質のなかには、脂肪そのものが食品の形となっている油脂食品と、一般の食品の中に含まれる脂肪とがあります。
油脂には、ラード、ヘット、バターのような動物性のものと、てんぷら油、サラダ油などの植物性のものとがあります。
マーガリンは一部に魚油も使われていますが、多くは植物油で作られます。
動物性脂肪は飽和脂肪酸を多く含み、これのとりすぎは血液中のコレステロールや中性脂肪を増加させ、動脈硬化を促すことになりますから注意が必要です。
日本人ひとりの一日の脂肪摂取量は平均しておよそ60グラム弱ですが、最近食事の欧米化に伴って、なかには欧米人並みに多くとっている人もふえてきているようです。
一方、植物性の油にはリノール酸などの必須脂肪酸が含まれ、これは血液中のコレステロール値を下げる働きをします。
また、皮脂腺の働きを円滑にする作用があって皮膚をなめらかにしたり、副腎皮質ホルモンの生成に関与して、このホルモンの分泌を促す作用があります。
副腎皮質ホルモンが円滑に分泌されることによって、ストレスに対しても強く対抗することができます。
油脂はまた、便秘を防ぐのにすぐれた効果があります。
便秘が長くつづくと肌が荒れたり皮膚炎を起こしたり、その他全身にさまざまな悪い影響があらわれます。
油脂を野菜とともにたくさんとっていると便秘は自然と解消します。
油脂は、便を軟化したり、腸粘膜に対して粘滑作用を及ぼしたりなどして排便を促進する働きがあります。
油脂は一グラム当たりのエネルギー量が九キロカロリーもあり、ごはんやパンなどの糖質食品よりずっと多いのですが、胃での滞留時間も長いために腹もちがよく空腹感が起こりにくいので間食の食べすぎを抑え、結果的にはかえって摂取エネルギーのとりすぎによる太りすぎを防ぐ効果があります。
油脂、特に植物油は多くの長所があるので、調理にくふうをしてなるべく毎日とることが望ましいのです。
そこで、植物油をじょうずにとる方法を次に述べましょう。
まず、緑黄色野菜をいため物、揚げ物などに使って油といっしょに食べるようにしましょう。
緑黄色野菜にはビタミンAやDなど脂溶性ビタミンが多く含まれているので、油を使うと吸収がずっとよくなるのです。
それに、油自体の香ばしさが加わって料理をおいしくし、たくさん食べられるようになります。
いため物にはバターやラードを使ってもいいのですが、一般に動物性脂肪は、さめるとどうしてもまずくなります。
その点、植物油は融点が低いのでさめても固まらず、味もさほど変わりません。
ドレッシングやマヨネーズは、生野菜をおいしく食べるために効果があります。
にんじん、かぶ、たまねぎ、じゃがいもなどの者物を作るとき、材料を油でいためてから煮るとつやもよく、こくのある味わいになります。
酢の物にごま油を少したらすと、香ばしくておいしくなります。
ドーナツやケーキなどの菓子類も、バターのかわりに植物油を使って料理することができます。
パイなど、バターの香りがほしいときは、植物油にバターを少し加えるとよいようです。
植物油は、なるべく新鮮なものを使うようにします。
植物油に含まれるリノール酸などの不飽和脂肪酸は、古くなると酸化して過酸化脂質に変化しやすいので、保存に際しては、直射日光を避け冷暗所に置くようにします。
買うときは大きすぎない容器のものにして、なるべく早く使い切るようにします。
てんぷら油は一、二回使ったものはいため物などに使い切るようにし、新しいものと交換するようにします。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:健康・美しくなる為の食事
トラックバック(0)
http://www.loan-me.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/5767

