活性酸素が老化の犯人
活性酸素は体内の各器官に障害を及ぼすことから老化の原因の一つと考えられています。
したがって、この活性酸素の生成を抑えるが、生成した活性酸素を除去することができれば若さを保ち、寿命を延ばすことができると考えられます。
日本人の3大死因として、長い間上位を占めているのが、がんと脳卒中、心筋梗塞です。
いずれも生活習慣病であり、活性酸素が大きな原因となる点でも共通しています。
ここでもう一度活性酸素について簡単に説明してみましょう。
私たち人間が生きる上で酸素は必要不可欠な存在です。
体内では、この酸素を利用して無数といってよいほど多彩射ヒ学合成が行なわれ、人体に必要な物質が生み出されています。
ところが、そうした化学反応の過程で、電子を1つ(通常は2個)しかもた机滑性酸素が生じてしまいます。
電子を1つしかもたない活性酸素は化学的にきわめて不安定で、他の安定した物質から強引に酸素を奪ってしまいます。
このように酸素が他の物質から電子を奪うことを「酸化」といいますが、活性酸素が細胞の脂質から電子を奪うと、奪われた脂質は過酸化脂質となって細胞を老化させるばかりか、動脈硬化や心筋梗塞の引き金になるなど、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
また、活性酸素によって細胞内の遺伝子が傷つけられることもあ り、その結果、発がん遺伝子が活発化してがんの引き金にもなるのです。
このように活性酸素は人体にさまざまな悪影響を与えるにもかかわらず、体が酸素を利用する過程で必然的に生じるものなので、活性酸素の発生そのものを防ぐことはできません。
ただし、人体の防御メカニズムは極めて巧妙にできていて、発生を防ぐことはできなくても、発生した活性酸素を除去することはできるようになっています。
たとえば活性酸素の一つであるスーパーオキサイドに対しては、SODという酵素が働きかけて、スーパーオキサイドを過酸化水素と酸素に分解してしまいます。
このとき生じる過酸化水素も活性酸素の一つですが、これに対しては別の2つの酵素が働きかけて水に変えてしまいます。
水になってしまえば体に害はなくなるわけです。
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