減量のやり過ぎはかえって禁物
間違ったダイエットは活性組織を破壊する
からだがだるい、イライラする、仕事写るのがいや、運動したくない、食べ出すととまらなくなる、自己嫌悪、不安感、あせり・・。
こうした症状は、無理な減量を続けている人に見られる自覚症状です。
慢性的な栄養不足から低血糖、貧血などになり、からだはいつでも疲れたような状態になります。
「痩せなければ」の気持ちが強く、それが精神的に強いストレスにもなっています。
身も心もポロポロの状態といっては大げさかもしれませんが、「健康で美しい身体」を目指すダイエットとは別物です。
人のからだの約60%は水分です。
からだを構成している物質は、飢餓や空腹時のためのエネルギーの貯蔵庫である脂肪(約2割)と、水分、骨や筋肉、内臓、神経などから構成される活性組織(約8割)に分けることができます。
間違ったダイエットのもっとも恐ろしい点は、減量で脂肪を減らすだけではなく、極端な水分制限による脱水や栄養不足からこれらの活性組織まで減らしてしまうことにあります。
ダイエットは栄養バランスが大事
人が毎日生きていくためには、各種栄養素が一定量以上必要になります。
それがたとえば、肉や魚などのタンパク質を取るのを極端に抑えてしまうと、からだは自分のタンパク質(すなわち筋肉や内臓)を分解して、とりあえずその日の生命を維持しようと努めます。
タコが自分の足を食べているようなものです。
当然、いつまでも長続きするわけがありません。
甲状腺の機能異常、貧血、脱毛、生理不順などが見られ、ちょっとしたことで骨折するようになります。
さらにひどい場合は、心不全から命を落とすこともあります。
アメリカで十数年前に、消化の悪いタンパク質だけを食べる減量方法がはやったことがあります。
この方法で最初のうち体重は急激に減り信奉者も増えましたが、そのうち心臓発作で亡くなる人が現れるようになりました。
結果的には、なんと100人以上が亡くなる大惨事に発展しました。
「一ヶ月で20kg痩せる」などというとんでもない減量法で、活性組織を破壊してしまったのです。
体重を減らすことだけにかかわっていると、極端に水分摂取を減らしたり、ひそかに利尿剤を使ったりするダイエットにとびついてしまうことがあります。
私たちの体は、水分が十分にあってはじめて栄養や酸素が全身に行きわたるのです。
体の水分が35%以下になると脱水状態になり、生命に危険がおよびます。
ダイエットには、食事のコントロールが大きな役割を果たします。
しかし、それは食事のカロリーを制限するためのものであって、栄養バランスを崩すものであってはいけません。
カロリーがないからといってコンニャクばかり食べていたのでは、肥満よりさらに重い病気にかかってしまうことになります。
栄養的にバランスよく、適度にカロリー減。
これがダイエット食の基本です。
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