生活習慣病が病気を呼んでくる
糖尿病や高血圧症、高脂血症などを総称して、以前は「成人病」と呼んでいました。
ところが平成八年、専門家グループ(公衆衛生審議会成人病難病対策部会)が厚生大臣に対して、これからは「成人病」というよりも「生活習慣病」と呼び改めたほうがよいと提言し、以後、この呼び方が採用されました。
これらの病気は、年齢が原因となって起きる病気というよりも、その人の生活習慣により大きな原因がある、というのがその理由です。
つまり年齢を重ねても生活習慣に問題がなければ、たとえ素因があったとしても、これらの病気は発症しないのです。
しかし、逆に言えば病気の素因を持っている子供が好ましくない生活習慣をつづけていれば、成人になる前であっても肥満や高脂血症が発症するのです。
ここでいう生活習慣とは、食生活だけのことではありません。
睡眠時間、労働時間、運動量、さらには励ましやくつろぎのある人間関係、気分転換ができる余暇活動なども含みます。
朝食を抜く子供に生活習慣病の予備軍が多いというのは、食生活の不規則さが睡眠や運動、人間関係といったその他の習慣にまで好ましくない影響を与えてしまうからなのです。
これは成人の場合も同じです。
特に成人の場合は、働く時間が生活習慣の中心になるのが普通ですが、労働時間のズレが食事時刻や睦眠時間を狂わせることもよくあり、そのために健康に大きな影響を受けることもあるのです。
健康を犠牲にしてもよいというような貴重な労働がないとは言えませんが、健康を犠牲にした場合には、その仕事もそこで中断してしまいますから、その仕事の貴重さもそこで終わってしまいます。
いきいきと仕事をなしていくためにも、やはり食事や睡眠などの基本的な生活習慣のリズムを守ることは必要でしょう。
睡眠について述べるなら、睡眠時間を何時間とるのが適当かということよりも、毎日だいたいきめた時間に就寝することのほうが生活のリズムをつくるうえではたいせつです。
生活習慣病と関係のある習慣ということで言えば、ストレスも大きなポイントになります。
もちろん多少のストレスはだれにでもありますが、やっかいなのは解消されない慢性的なストレスです。
日々感じる大小さまざまなストレスを解消するためには、ストレスを緩和する仕組みが生活の中にあるかどうかが大事になってきます。
語り合い、笑い合う家族、友人。打ち込めるスポーツ、趣味の活動などがストレスを緩和してくれますので、家族や友人と過ごす時間を奪うことがないように注意することも必要です。
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