一食減らすと痩せるのか?
太っている人のなかには、一日三食食べるよりも二食にしたほうがやせられると思い込んで、これを実行し、かえって太ってしまったというケースがよく見られます。
たしかに、一食抜けば一日の食事量が減りますから一時的にはやせます。
しかし、最終的には太る人が多いのです。
これには二つの理由があります。
一つは、一食抜いているためにおなかがすいて、つい間食をしたりして、結果的に三食食べたのと変わらないくらい、またはそれ以上のエネルギーをとってしまうことがあるということ。
もう一つは、人間には環境に合わせて体の仕組みを変える能力があるために、食事と食事の間隔があいて空腹状態におかれても、それまでに食べたもののエネルギーを体内に自然に蓄えるようになっているということ。
これが皮下脂肪をつくる原因になるのです。
こうした理由から、三食よりも二食のほうが太りやすいし、減量もしにくいのです。
二食のほうが太りやすいというのは、相撲取りを見ればよくわかります。
彼らは朝食抜きで激しい稽古をし、昼食時に朝食の分まで十分に食べ、そして食後はゆっくりと休みます。
そうするとエネルギーが体内に蓄積され、みるみうるちにあのような体形になっていくのです。
一度にたくさん食べるということは、インスリンの分泌の亢進を招き、脂肪の合成が盛んになったり、脂肪組織において脂肪が合成されやすいように、いくつかの酵素活性が高まることがわかっています。
一日の活動源となる朝食を欠食するということは、昼食や夕食の量がふえたり、間食や夜食が多くなりやすく、かえってカロリーのとりすぎの原因となります。
おまけに、朝食でとったエネルギーはその日の活動で消費されやすいのに対して、夕食でとったエネルギーはそのまま蓄積されがちです。
やせたいと思っている人、太らないように努力している人は、少ない量の食事でも栄養のバランスを考えて、規則正しく三回に分けて食べるようにしましょう。
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