老化の速度を早める過酸化脂質
老化のメカニズムについてはいまだにわかっていないことが多いわけですが、人の寿命を延ばす、あるいは老化の速度を遅らせることは可能です。
例えば、老化に深く関与していると言われている過酸化脂質は細胞を老化させることがわかっています。
私たちの細胞を構成する物質の一つにリン脂質がありますが、このリン脂質は活性酸素などによって簡単に酸化されてしまい、過酸化脂質に変わってしまいます。
過酸化脂質ができるとその細胞は弾力を失い、十分に機能を果たせなくなります。
これが細胞の老化です。
もしも、過酸化脂質の生成が進めばどうなるが。
その具体例としてよく知られているのが動脈硬化でしょう。
血管を構成する細胞が老化してしまえば、血管の弾力が失われて硬くなってしまいます。
その結果、血圧が急に上昇したりすると簡単に破れてしまい、過酸化脂質が血管壁にどんどん沈着すれば、血液の通り道が塞がれて流れが止まってしまいます。
こうした状態が脳に生じると脳卒中を引き起こし、血管が破れる場合が脳出血、血管が塞がれる場合が脳塞栓と呼ばれます。
また、血管の弾力が失われて血行が停滞しがちになれば、心臓はより強い力で血液を送り出さなければならず、心臓病や高血圧の原因ともなります。
細胞の若さを保ち、こうした事態を防ぐためにも、過酸化脂質をつくらないような物質を積極的に摂取する必要があります。
最近、ベータカロテンやビタミンC、Eなどの効果が話題になっていますが、それも、これらの物質が細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用をもっているからです。
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