日本人に多い脳血管障害の認知症
いわゆるボケ症状、認知症が増えてきています。
最近の日本におけるデータでは、65歳以上の認知症の人口に占める割合は2001年の7.3%から2036年には10.8%になるという推計です。
この数字の通りになるかどうかはわかりませんが、もし、現実的にこのような事態が起きるとすれば、実に恐ろしいことと言わざるを得ません。
ある日、突然認知症になるわけではありません。
認知症に至るまでには段階があります。
高齢者の95%は高血圧、脳血管性障害、糖尿病、心疾患、関節炎、神経痛、白内障などの既往歴があると思われ、この中で認知症が認められない高齢者には脳血管性障害が7%と少なく、認知症になる確率がかなり低いことが認められています。
このことから脳血管性障害という病気が、認知症に至るプロセスの一つとして非常に重要なカギを握っているのではないがと考えられます。
認知症(痴呆)には脳血管性認知症(多発脳梗塞)、老年性認知症、アルツハイマー病の3種類があります。
発症年齢は脳血管性認知症が60〜70歳の老年初期に多く、老年性認知症は75歳以上の老年後期に多く見られます。
脳血管性認知症では高血圧症や脳卒中発作の既往歴を持つ人が多く、発症の時期がはっきりしていて経過は階段状に進行します。
老年性認知症では高血圧の既往歴は少なく緩徐で緩やかに進行します。
日本では脳血管性痴呆の発症率が非常に高くなっています。
欧米人の場合、脳内の動脈の硬化に比べると、頚動脈の硬化がより顕著ですが、逆に日本人では頚動脈の硬化に比べて、脳内動脈の硬化がより顕著であることが知られています。
つまり、日本人では脳内動脈閉塞から脳硬塞が起こりやすく、結果として脳血管性認知症の割合が多いといえます。
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