ダイエットに効果的な運動の「組み合わせ」
近頃ウエストが気になるから、腹筋運動を始めたという人には、ショックかもしれませんが、
たとえ腹筋体操を毎日100回やったところで、おなかの回りの脂肪はほとんど減りません。
以前、部分痩せは不可能というお話をしましたが、いくらおなかの筋肉の運動をしても、その部分の脂肪が燃焼するということにはならないのです。
だからといって腹筋運動がダイエットにまったく効果がないかといえば、そういうわけではありません。
このような筋肉を鍛える運動は、間接的にダイエットに役に立っているのです。
運動には、大きく分けて動的運動と、静的運動があります。
前者は、体重の移動を伴うもの、後者は体位を固定したままでも行える運動です。
そして動的運動には、呼吸を繰り返して酸素を取り入れながら行うエアロビクス(有酸素運動)と、ほとんど息をとめたままで行うアネロビクス(無酸素運動)があります。
ダイエットに効果があるのが、エアロビクスなのです。
エアロビクスというと、ジャズダンスのような体操を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、マラソンやジョギング、水泳、ウォーキングなども、すべてこれに含まれます。
ダイエットの目的は、体についた余計な脂肪を燃焼させることです。
ところがこの体脂肪は、時間をかけてゆっくりと温めなければ燃焼がはじまらず、しかも燃焼し続けるには多量の酸素を必要とするという特徴があります。
したがって、100メートルダッシュのように激しい運動を短時間で行うアネロビクスでは、血糖や、筋肉や肝臓にあるグリコーゲンが使われるだけで、脂肪は燃焼されないのです。
脂肪を燃焼させるために一番効果のある運動が、大量の酸素を使うエアロビクスなのです。
ところで、最初に述べた腹筋運動はどうでしょうか。
腹筋運動は静的運動です。
静的運動には、一定の力を維持するアイソメトリックスと、腹筋運動のように反復動作を行うアイソトニックスとがありますが、どちらも筋肉を鍛え上げる運動です。
なにかと話題のダンベル体操も静的運動に該当します。
静的運動は、酸素をそれほど必要としませんので、いくら実行しても脂肪をほとんど減らすことはできません。
しかしダイエットにとって、三つの大きな効果があります。
一つは、筋肉という組織を維持するためには、多くのエネルギーを必要とするということ。
つまり筋肉を鍛えれば鍛えるほど、体脂肪を燃焼しやすい体になるわけです。
二つめが、食事制限によるダイエットは、脂肪を減少させるだけではなく、筋肉などの活性組織を減少させる可能性があります。
静的運動で筋肉を鍛えれば、これを予防することができます。
そして三つめが、運動に取り組むきっかけになるということです。
ジョギングや水泳などは、人の目もありなかなか始めづらいものですが、家のなかでできる静的運動なら手軽に実行することができます。
要するに、ダイエットのためにはエアロビクスを主とし、それを補う形で静的運動をするのがベストということになります。
静的運動は、おなかの回りが気になるからといって腹筋ばかりやるのではなく、全身の筋肉をバランスよく鍛えるようにしたほうが効果的です。
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