賞味期限や冷蔵庫を信用するな
食生活における自衛ということに関して、ちょっとびっくりするような話がありますのでご紹介します。
最近は冷蔵庫の普及のおかげで、腐敗した食品にお目にかかる機会が少なくなりました。
ある洋菓子職人の話では、見習い中の若い職人が、残ったケーキを保存しておいてあとで食べているのを見たら、中にうっすらとカビが生えていたそうです。
食べ物を扱う仕事についている人でさえも、食品の腐敗や変質についてほとんど無防備になっているのです。
そこで親方は、わざとケーキを腐らせて、その見かけ、においなどを徹底的に教えたということです。
また、ある電話相談員に聞いた話によると、60代の女性から「一週間前に買って冷蔵庫に入れてあるゆでめんを食べてもだいじょうぶですか」という問い合わせがあったそうです。
相談員は「においをかいでみては?」とアドバイスしたのですが、相手の女性は「腐ったにおいを忘れてしまった」と答えたそうです。
最近、日本人が海外旅行中に生ものや内容のわからないものを食べたりして食中毒を起こしたというニュースをよく聞きます。
日本人の「安全神話」の崩壊は、食生活にまで及んでいるようです。
菓子職人や60代の女性までもがこんな状況だとすると、いつ、腐敗しかかった食品を食べさせられないともかぎりません。
また、手作りのお弁当をあたたかいところに放置したり、冷蔵庫を「腐敗防止機」のように思ってしまったりと、自分自身でもミスをする可能性が高くなっています。
いたんだものを食べるのが子供やお年寄りであれば、命にかかわる危険にもなるのです。
市販食品の添加物や、残留農薬、賞味期限などを厳しくチェックするわりには、自分が作ったり保存しておいたものには無関心というチグバグな現象が見られるようです。
極端な話、賞味期限が過ぎていなければ、いたんでいても食べてしまうこともあるかもしれません。
自分の舌や鼻よりも、賞味期限のラベルの数字のほうを信じてしまう人は、けっこう多いのではないでしょうか。
豊かな食生活が突然、病気や生命の危険を招く原因となることがないように、自分の食生活の衛生管理にも手抜きがないように注意したいものです。
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