野菜サラダは欠陥食
野菜サラダは美容食の代表のように考えている人がいます。
そのような人は、サラダさえ食べていれば肌はきれいになり、すらりとやせられるものと錯覚しているようです。
若い女性のなかには、昼食時になるとサラダ専門店に通う人も少なくありません。
ただただ美しくほっそりなりたいために、目もくらむばかりの空腹をもじっとがまんしているのです。
言うまでもなく、野菜類は貴重な食べ物です。
その効用は、まずビタミンの種類が多く、特にカロチンやB2やCがたくさん含まれていること、
第二に、鉄やカルシウム、カリウムなどのミネラルも豊富であること、
第三に、繊維が含まれていて便通をととのえるのに役立つこと、などがあげられます。
しかし、この野菜だけでは、タンパク質や脂肪、糖質というような多量にとらなければならない栄養素がほとんど含まれていません。
野菜の90%前後は水分です。
野菜ばかり食べていれば、栄養のバランスはくずれて栄養失調を起こし、皮膚が美しくなるどころか、逆に醜く肌荒れを起こしたりします。
貧血を起こし、月経も不順となって、青白い不健康な姿をさらすことになります。
生野菜は火を通さないからビタミンCがたっぷりとれると信じている人もいますが、これも実際的でありません。
生野菜はかさばるので、たくさん食べたつもりでも実質はわずかなものです。
煮ればいくらか壊れますが、煮たほうがたくさん食べられるので、かえってビタミンの摂取量は多くなるのです。
それに、ビタミンCだけを言うならば、みかんやレモン、いちごなどのほうがずっと多く含まれています。
野菜サラダは、それだけ食べるならば、むしろ不美容食、欠陥食と言わねばなりません。
野菜サラダが美容食と言われるのは、アメリカやヨーロッパで適用する言葉なのです。
欧米では、人々は連日、肉やチーズやバターや甘いものをたらふく食べるのです。
このような、カロリーとタンパク質、脂肪、砂糖の摂取過剰の人々にとっては、もっとたくさんの野菜を食べるようにしないと、中年太りの厚い脂肪層を減らすことはできません。
美しくありたいと思うならば、まず栄養のバランスをとることです。
タンパク質、脂肪、糖質、ビタミン、ミネラルというそれぞれたいせつな役割を担う栄養素を、毎日過不足なくとるようにしなければなりません。
糖質もタンパク質も脂肪も、その必要量を確保したうえでなら、野菜類はまさにビタミンの宝庫、美容にも貢献すると言えましょう。
そこで、ビタミンのなかでも美容と関係の深いものについて、それぞれの働きと、それらがどんな食品に多く含まれているかを述べてみましょう。
ビタミンの効能
ビタミンA
ビタミンAには、粘膜や皮膚を強くする作用があります。
これが不足すると皮膚が乾燥して肌がきたなくなり、にきびのような湿疹ができやすくなります。
また、目の角膜や粘膜がおかされて、角膜乾燥症や結膜炎を起こしたりします。
ビタミンAを多く含む食品としては、ほうれんそう、小松菜、しゆんぎく、にんじんなどの緑黄色野菜や、レバー、ウナギ、その他多くの動物性食品があります。
ビタミンB2
ビタミンB2は、皮膚の新陳代謝を盛んにして血液の循環をよくし、なめらかな張りのある皮膚にします。
抗皮膚炎性ビタミンと呼ばれ、ビタミンB2が不足すると皮膚炎を起こし、また皮膚がかさかさになったり、小じわがふえたりします。
ビタミンB2を多く含む食品には、ほうれんそう、小松菜、セロリ、レバー、カキ、肉類などがあります。
ビタミンC
ビタミンCは美容のビタミンとして知られているもので、皮膚の張りなどを保つのに不可欠です。
不足するとかぶれやすくなったり、屋外で日に焼けるとしみやそばかすのようなものがいっぱいできたり、細菌や寒暑に対する抵抗力が弱まります。
ビタミンCは、ほうれんそう、小松菜、しゆんぎく、大根の葉、根みつ葉などの緑黄色野菜や、いちご、みかん、レモン、パイナップルなどに多く含まれています。
ビタミンE
ビタミンEは末梢血管の循環をよくする働きがあるので、しもやけの特効薬として知られています。
小麦胚芽、松の実、くるみ、落花生、アーモンドなどの種実類や、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンAやEなどの脂溶性ビタミンは、油といっしょにとると吸収がよくなるので、揚げたりいためたりするといっそう効果があります。
美容効果のある野菜サラダの食べ方
サラダを食べる際には、利点を十分に生かし、不足を補うようにくふうしましょう。
第一に、タンパク質不足にならないように注意します。
生き生きとした肌を作るためにも、タンパク質は欠かせません。
サラダには、ゆで卵、コールドチキン、ビーフ、ポーク、魚の水煮カン詰めなど、たくさん入れておいしく食べましょう。
第二に、緑黄色野菜をなるべく多く使うようにします。
サラダには、レタス、キャベツ、セロリ、きゅうりなど淡色野菜を使うことが多いようですが、ビタミンの含有量は緑黄色野菜にくらべるとずっと少ないのです。
サラダに向く緑黄色野菜として、ブロッコリーやにんじん、パセリ、クレソンなどを、淡色野菜といっしょに組み入れると、彩りもよくおいしく食べられます。
第三に、ドレッシングやマヨネーズを適量かけるようにします。
よく、できるだけカロリーを少なくしようという考えから、レモン汁と塩だけで食べる人がいますが、これはいけません。
カロリー不足では栄養失調になりますし、せっかくのビタミンも作用しません。
ドレッシングやマヨネーズでぐっとおいしく食べましょう。
それらの油でビタミンの吸収もよくなるのです。
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