間違ったダイエットが肥満を呼ぶリバウンド現象
テレビで活躍していた女優さんのなかには、引退してから太ってしまう人が結構いるようです。
その後どうしているのかと思っていると、突然ほっそりした体でテレビに復活。
「私はコレで痩せました。××式ダイエット」を発表して、しばらくの間流行になったりします。
ところがまたふと気がついてみると、新ダイエット方式を完成したはずの本人が以前にもまして太っていた、なんて話がよくあります。
一度減量に成功した人が、ダイエットの反動でまた肥満になってしまうことをリバウンド現象といいます。
また慢性的なダイエット実践者が、ダイエットを繰り返すごとに痩せにくく太っていくことを、ウエイト・サイクリングといいます。
なぜこうしたことが起きるのでしょうか。
私たちの体は、一日中じっとしていても、エネルギーを消費します。
この生命維持のために最低必要なエネルギーのことを基礎代謝量といい、成人男性で1200〜1500キロカロリー、成人女性で800〜1200キロカロリー前後です。
体が太りはじめると基礎代謝量が減り、少ないエネルギーでも生命が維持できるように変化していきます。
つまり同じカロリーの食べ物を食べても、基礎代謝量として使用する量が減るため、その分脂肪として蓄えられることになります。
しかも、肥満になるにしたがって、脂肪を合成する酵素の働きも活発になります。
さらに、体が太ってくると血糖値が上昇し、これを低下させるために脳が大量のインスリンを分泌するように命じます。
ところが、インスリンは糖質を脂肪に変換する働きがあるのです。
このようにして「太っている人ほど、太りやすくなる」という不幸な連鎖反応が生まれることになります。
無理なダイエットが太りやすい体質を作る
ここで、肥満の連銀反応を食い止めよう!と一念発起して、食事の量をグッと減らしたダイエットを開始したとします。
最初の3〜4週間は劇的な効果を上げるかもしれません。
しかし、その後体重計の針がなかなか動かない時期がきます。
少ない栄養でもなんとか生命を維持できるように、身体が基礎代謝量を下げるなどの方法で、適応現象を示しているのです。
それでもさらに減食して無埋なダイエットを続けたとします。
このままでは活性組織が減り過ぎて命の危険もあると脳は判断を下します。
そこで、体の脂肪分解を防ぎ、基礎代謝を下げ、食べ物のエネルギーを効率よく脂肪に変えようとします。
つまり脂肪をためやすい体質がすっかりできあがってしまうわけです。
さて、過激なダイエットの結果、体重も減りワンサイズ小さな洋服も着られるようになりました。
我慢していたケーキも食べることができます。
そこで以前のような食生活を始めだとたん、体はすっかり脂肪を取り込む準備ができていますから、見る見る太ることになります。
痩せるのにはあんなに苦労しだのに、一瞬にして元に戻ってしまった……。
という悲劇はこうして生まれるのです。
食生活を含めた生活習慣を改めない限り、同じことの繰り返しになります。
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