柔らかい食べ物の誤解
やわらかいものが体によいとは限らない
私たちは、何か物を食べる場合に、「これは消化がよい」「これは悪い」などと消化のよしあしを気にします。
そして、消化のよい食べ物は健康を維持するために有効であり、悪いものは健康によくないと、思い込んでいることが多いようです。
けれども、それではどのような食べ物が消化がよいのでしょうか。
また、消化がよいものほほんとうに健康のためによい食物と言えるのでしょうか。
たとえば、おかゆは病人食の代表のように言われていますが、そのためでしょうか、少しぐあいが悪いとおかゆばかり食べる人がいます。
おかゆは水分が多くて米の粒がやわらかいので、消化がよいということになっているのでしょう。
おかずもやわらかいものばかりで、自身の魚の煮魚ややたら水っぽく煮た野菜など、果物はジュースといったところが多いようです。
けれども、このような食事を何日もつづけていれば、胃は活動が鈍って小さくなってしまうでしょう。
また、栄養的にも、体を維持していくために必要な栄養素を確保することができなくなって、かえって病気に対する抵抗力もなくして、ひ弱な体になってしまうことでしょう。
むしろ少しぐらいかたい食べ物でも、よくかんで食べれば、それだけ病気の回復に必要な栄養素もとれるし、かめば唾液の分泌をよくして、その反射作用で胃の働きも胃液の分泌も高まるのです。
おかゆや水っぽいおかずばかり食べて必要以上に胃をいたわるのは、かえって胃にとっては逆効果になるのです。
たとえば、胃下垂の人はとかく食欲がなく、そのためやわらかいものばかり食べるようになりがちですが、それではただでさえ弱い胃の筋肉がいっそう垂れ下がってしまい、ますます胃がもたれるということになってしまうでしょう。
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