食塩のとりすぎを抑える
食塩は人間の生活に必要な成分の一つですが、とりすぎはマイナスに働きます。
体内に入った塩分は溶解してナトリウムイオンとなり、この濃度が高すぎると血管の壁からしみ込んで血管を収縮させ、その結果血液の流れに対する抵抗が増して血圧が上昇します。
高血圧の人の食事に塩分が問題にされるのはこのような理由によるのです。
日本人の食塩摂取量は、欧米人にくらべてもかなり多く、いままでひとり一日平均15グラムぐらいでした。
1979年夏の厚生省の栄養審議会では、これを一日10グラムまで下げる方針が発表されています。
高血圧の人については、普通、その摂取量は7、8グラムとされています。
しかし、食塩は天然食品にも一日分合計2、3グラム程度含まれているので、食塩として摂取するのは5、6グラムぐらいになります。
この程度の量ならば、それによる血圧の上昇を起こさないですむと見られています。
日ごろ血圧が特に高くなくても、遺伝的に高血圧の要因を持っている人は、予防のためにふだんから食塩を減らす心がけが必要です。
食塩を控えるようにと言われると、なかには塩からいものさえ食べなければよいと思う人もいますが、これはまちがいです。
たとえばわさび漬けの味はけっこうからいのですが、大さじ一杯の中に含まれる食塩の量は0.8グラム程度です。
これは梅干し1個中に含まれる食塩、1.5グラムの約半分に相当します。
ところが、のりの佃煮大さじ一杯には1.7グラム、かまぼこ三切れに2.4グラム、はんぺん一枚に2.0グラムの食塩が含まれています。
また、すし一人前の中には3〜3.5グラムも含まれています。
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