高尿酸血症、尿酸値が高い人の食事
尿酸値が高いと痛風になりやすいことはよく知られています。
痛風は、血液中の尿酸がふえて結晶になり、体のあちこちに沈着して急性の関節炎を起こす疾患で、その名のとおり「風が吹いても痛い」ほどの激痛を伴うものです。
尿酸は、食べ物や体の細胞の核に含まれる「プリン体」という物質の最終的な代謝物質です。
血液中の尿酸の濃度が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症となります。
高尿酸血症は、はじめは自覚症状はありませんが、放置しておくと血液中の尿酸が溶け切れずに結晶となって関節や腎臓に沈着し、痛風、腎臓障害、血管障害、心臓障害などを起こすようになります。
この高尿酸血症は、日本ではかつてはまれな疾患とされていましたが、この20年来、罹患率は上昇の一途をたどっています。
これは、以前はこの病気に対する知識と調査が不十分で、正確な患者数が把握できなかったことが一つの原因と考えられていますが、食生活の欧米化に伴い、実際の患者の数自体も増加しているのはまちがいないようです。
高脂肪、高タンパクの食事が高尿酸血症を招いているケースが多くなっているのです。
尿酸値の高い人は、高エネルギー食を好み、肥満の人が多いという傾向があり、肥満度と尿酸値には、明らかな相関関係が見られます。
また、肥満の人は多汗者が多く、そのために尿量が減って尿酸の排泄を阻害しやすくなります。
ですから肥満の人は、まず、ウエイトコントロールを実践するようにします。
尿酸値を改善するポイント
高尿酸血症の人は、肥満や高脂血症、脳血管障害、糖尿病などを合併する率が高いので、これらの治療と予防も含めた食事をとることがたいせつになります。
以前はプリン体をそ含む食品の制限が厳しく行われましたが、現在では、食物としてのプリン体よりも、体内で作られるプリン体のほうが尿酸に与える影響が大きいとされています。
一日の摂取エネルギー量を守る
高尿酸血症の患者には肥満の人が多いので、一日に摂取する総エネルギー旦里が適正なエネルギー量を超えないようにします。
現在太っていなければ、体重一キログラム当たり25〜30キロカロリーを目安にして、一日およそ1800〜2000キロカロリーの食事にします。
肥満の場合は1日1600キロカロリーを目標にして徐々に体重をコントロールします。
動物性脂肪を控える
動物性脂肪のとりすぎは、コレステロール値を上昇させ、エネルギーのとりすぎにもなります。
肉はあぶら身の少ない部位を選び、植物油で調理しましょう。
塩分をとりすぎない
血液中の尿酸値がふえると、高血圧や動脈硬化を助長させます。
塩分のとりすぎは、血圧を上げる最も大きな要因となっています。
食塩の摂取量は、これまでの食習慣で作られた食晴好が強く影響していますので、徐々に薄味に慣れるように努力しましょう。
水分を多くとる
尿量が多いと、尿酸の排泄がよくなると言われています。
一般の人の尿量里は一日約1.2リットルですが、尿酸値の高い人は尿量2リットルになるように、多めに水分をとるようにします。
水分は水、緑茶、麦茶、ウーロン茶、何も入れないコーヒーや紅茶などでとります。
新鮮な野菜、果物を十分にとる
高尿酸血症の人は、一般に野菜や果物のとり方が少ない傾向にあります。
これらに含まれる食物繊維には、体内の余分なコレステロールの排泄を促し、高脂血症を予防する働きがありますから、新鮮な野菜や果物を毎日しっかりとるようにしましょう。
アルコール飲料は控える
アルコール飲料は尿酸の排泄を阻害するとともに、尿酸の生合成を助長させますので、原則的には禁酒とします。
けれども、アルコールは精神面、肉体面ともにリラックスさせ、ストレスを解消するという働きもありますので、症状によっては、エネルギーが過剰にならないように、また、栄養の偏りがないように注意したうえでとるようにします。
一日量として、日本酒なら右、ビールなら中びん一本、ウイスキーならダブル一杯くらいを限度にして、決められた総エネルギーの範囲内で飲みましょう。
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